快刀乱麻 天下御免の信十郎1 - 幡大介 - 小説・無料試し読みなら、電子書籍・コミックストア ブックライブ
二代将軍秀忠の世、秀吉の遺児にして肥後・加藤清正の猶子、波芝信十郎と大和忍びの鬼蜘蛛は、江戸に到着早々後水尾天皇に嫁した和子中宮(秀忠の娘)への供物行列を襲う謎の一団に遭遇。林崎神明夢想流の必殺剣で行列を守ったことから、徳川将軍家擾乱を策謀する勢力との闘いに巻き込まれてゆく──!
淀橋台から江戸の町を見下ろす二人の若者。加藤清正の猶子波芝信十郎と鬼蜘蛛である。時は元和8年。2代将軍秀忠、3代将軍家光誕生直前の頃である。二人は秀忠の娘、後水尾天皇に嫁した和子中宮への供物を届ける行列が襲撃されたところを助太刀する。賊は忍びの一団で、頭領は白絹の小袖に緋色の袴を着けた若い娘らしい。なぜか見覚えがあるような気がする忍びの娘。冒頭で、主要人物3人が出そろう。信十郎も鬼蜘蛛も娘も、なにやら曰くありげな様子。いったい……ということで、一気に物語の世界に引きずり込まれていった。